平成26年10月臨時議会報告(平成26年10月20日)
今臨時議会では、新市立病院の建設費用の補正予算が提案されました。大幅な増額補正であるため、苦渋の決断でしたが可決承認いたしました。議会としては附帯決議を可決し、今後市財政へ負担をかけない松戸市立病院の鍵全経営のための努力を要望しました。
新戸市立病院の建て替え補正予算を可決承認!
松戸市が平成 2 5年 1 0月に増額補正した上限提案価格とした公募型プロポ一ザルによ る入札を行い、3者から参加表明があつたものの最終的には辞退され入札不調となった。
そこで、今度は上限価格を設定せずに業者側に価格も含めて提案してもらい、市としては目標価格は設定し最終的には業者と話し合つた上で予算を組む方式に切り替えて再度入札を平成26年6月9日に行ったところ、また3者より参加表明があり9月15日に公関プレゼンテ一ションを行い最優秀提案者が決定したため、今回の臨時議会においてその提案に基づく建設価格の補正予算が提案されました。
建設費は約193億6,661万円で、増額補正は約57億円の大幅な増額となつた。これに対し委員会審査では、建て替えるための総額は周辺道路の整備費や用地費などを含めれば総額で約268億円になることが明らかになり財政負担への懸念、赤字経営からの脱却のために医業収益を高める方策、業者から提案された建物の構造や仕様についての疑義、増額分の補填のために病院の保有財産を処分する考えなどについて質問がなされたが、市民に安心した医療の提供を行うためには、これ以上問題を長引かせてはならないとの思いから、委員会では全会一致、本会議では賛成多数で可決承認された。その後、議員提出議案によりこの議案に対する附帯決議が提案され、賛成多数で可決承認されました。
補正予算に郊する附帯決議について
上記の経験で病院建設の補正予算は可決承認され、新病院建設に向けて動き出すことは、一歩前進したとして評価するが、約57億円という大幅な増額補正となっており、決して諸手をあげて賛成できる金額とは言えない。しかしながら、これ以上新病院建設を遅らせることは市民に更なる不安を与えることになるため、やむを得ないと判断した。そのためには、将来にわたり市民に生命と健康を守るために新病院整備計画に則り、市民に新たな財政負担を強いることなく新病院の早期建設を願う思いから以下4点を付帯決議として要望をいたしました。
① 遅滞なくスケジュール通りに開院させること。
② 医師・看護師を含む職員確保に努め、開院後3年以内に病床数600、病床稼働率90%を必ず満たすこと。
③ 大幅な増額予算となったことを鑑み、少しでも圧縮するために新たな財源確保策を講じ、これ以上の財政負担を抑えること。
④ 今後の2病院のあり方を十分に検討し、一般会計に頼ることがない病院経営を図ること。