令和元年9月定例議会報告(令和元年9月2日〜9月30日)
- 初日に市長から提出された専決処分の報告を「承認」、公平委員会委員の選任議案1件、教育委員会委員の任命議案1件、固定資産評価審査委員会委員選任議案1件にそれぞれ「同意」しました。
- 市長が提出した平成30年度決算の認定議案10件、一般議案19件と市民より提出された陳情1件を委員会にて審査し、最終日の採決により、決算の認定議案を全て「認定」とし、陳情1件を「不採択」とし、それ以外は全て「可決」または「同意」されました。
- 最終日には、市長から追加提出された副市長および監査委員の選任議案各1件を「同意」し、議員提出議案6件を採決し、5件が「否決」1件が「可決」されました。
《平成30年度決算認定の決算審査特別委員会より》
公共施設再編整備推進事業について
松戸市が所有する土地に絡めて質問をさせていただきましたが、市有地の使い道を考えないで公共施設再編整備はあり得ません。しかしながら、今の庁内組織体制では私有地は財政部が所管しており連携しきれていません。以前から指摘していますように、全体的に見渡してコントロールし、新しい公共施設整備が必要となった場合には単独整備ではなく、再編整備を視野に入れて行うためにこれらの案件を総合的に所管する部署が必要である。
松戸学官連携推進事業について
松戸市総合戦略にもあるように、市内4大学がそれぞれの強みを活かし、地域を担う人材育成を行う事業を支援することにより、雇用創出や地元定着率向上に取組むと明記されているのにもかかわらず、重要業績評価指標は、連携事業数に留まり、正確な評価が出来す、その評価は乏しいと感じる。また予算措置も少なすぎるといわざるを得ません。若年世代を呼び込むという部分で重要な事業と位置づけていますので、実施計画最終年度においては予算の重点措置をお願いしたい。
防災施設整備事業について
災害時の応急対策活動を円滑に行うために、分散備蓄倉庫および資機材を整備し、緊急遮断弁の整備により災害時に大事な水源の確保を行っていることは大変に評価するところです。全小中学校に早急に設置できるようにスピードある対応をお願いしました。さらには、現行の防災計画に触れ、昨合の災害の傾向から風害が目立ってきている。現行の防災計画は、どちらかと言えば、地震や水害に重きが置かれているように感じています。風害についても研究し防災計画の見直しが必要であることを指摘いたしました。
教育費・土木費について
教育費では、特別支援教育補助員等が確保できていない。本来の事業効果が達成できるよう改善を要望しました。土木費では、千駄堀のまちづくりについて、概要や行程や総費用等を早急に示し、議会と市民に対し説明責任を果たすように要望しました。新松戸駅東側地区土地区画整理事業では、地権者からの意見を積極的に公開し、今後の事業に反映させるように要望しました。
《総務財務常任委員会議案審議より》
一般会計補正予算(7億6,639万7千円)を可決!
令和元年度一般会計補正予算(第2回)案は、市税徴収業務においてLINE PAY導入に向けたシステム改修等にかかる経費の増額、放課後児童健全育成業務において放課後児童クラブ利用者見込数の増加に伴う横須賀小および相模台小の分室の整備・運営するための経費、さらには幸谷小での新築工事の設計変更の費用の増額、道路維持管理事業において通学路の安全対策のためのゾーン30について警察など関係機関との協議の結果、当初の予定より範囲拡大と1箇所追加となるための所要の経費増額、道路改良業務において大津市での事故を受けた交差点の緊急安全対策を実施するための経費増額、土地区画整理事業において新松戸東側土地区画整理事業の8月に見込まれる事業認可に先立ち、立体換地にかかる建物基本設計等委託料・地元説明会開催に伴う関係経費および士地区画整理審議会委員報酬を増額、ほかに街区公園整備事業、防火水槽整備事業、小中学校校舎等改修業務など合計で7億6,639万7千円を可決し、緊急な市民福祉サービスの向上に対応いたしました。
一般会計補正予算案に対し修正案が提出され、賛成少数で否決!
前述の最終的には可決した一般会計補正予算ですが、原案採決の前に政策実行フォーラムの2名と共産党1名の3委員から修正案が提出されました。この修正案は、土木費のうち都市計画費に計上された新松戸東側の土地区画整理事業の関係費用が、多くの土地を所有している地権者1 名の理解が得られていないため補正予算措置は時期尚早であるという提案理由の説明があり、質疑に入り「土地区画整理事業に関する予算を全て削除しているが事業を止めるのか?」などの質疑があり、引き続き討論に入り「住民の理解を得るために様々な計画を立てており地権者にも配慮した設計になっている。合意形成を丁寧かつスピーディに進めるようお願いして、修正案に反対し原案に賛成する」「立体換地という手法上の土地の減歩率は高いのは当然で、そのために財産評価で同等のレベル以上の不動産を提供していくとの説明から資産価値は下がらないと認識し修正案に反対し原案に賛成する」「この区域内住民が直面する消防・救急車両が入れないなどの道路の狭隣問題や下水道の整備関係、冠水する隧道問題などがある地域で早急に改善する必要性があり、市民の安全を守るために必要と考え修正案に反対し原案に賛成する」との意見表明があり、修正案の採決がなされ、当然に賛成は少数で否決されました。
疑問に思うのは、その後の原案の採決にあたり修正案に賛成した3名のうち共産党以外の2名は原案にも賛成しました。本来、原案が賛成できないから修正案を提出したわけで、普通は原案については反対のはずなのに賛成してきました。であるならば最初から賛成したら良かったのではないでしょうか。最初から否決されることがわかっていながら修正案をだすパフォーマンスとしか思えません。信念を貫くというものがなく、賛成でも反対でもどちらでもいいということなのでしょうか。これでは士地区画整理事業を反対している地権者のために提出された修正案はずが、原案を賛成したのでは逆に裏切っていることになっているのではないかと心配してしまいます。
◆松戸市政ニュース◆
グリーンスローモビリティの活用検討に向けた実証実験が始まる!
これまでに私も主張している、高齢者の足の確保として新しい交通手段に選択肢の一つとしてグリーンスローモビリティの活用検討するために国士交通省の実証調査支援事業に募集し実証実験地域に松戸市が選定されました。グリーンスローモビリティ(略称グリスロ)とは、時速20kmで公道を走ることが可能な4人乗り以上の電動自動車で、今回の実証実験では令和元年10月末から7人乗りのグリスロ1台が河原塚南山自治会地域を自治会館を起点とし4つの走行ルートで高齢者を中心に全世代が利用可能。これは松戸市と千葉大で締結した「介護予防に資する活動等の共同研究プロジェクトに関する協定・都市型介護予防モデル‘松戸プロジェクト’」による事業で、河原塚南山地区が選定されました。実証実験の結果によっては今後運用の地域を増やしていく予定です。
テラスモール松戸が10月25日にグランドオープン!
松戸市北部市場跡地にショッピング新拠点が誕生。エリア初出店84店舗を含む全177店舗が集結するテラスモール松戸がオープンしました。周辺エリア唯一となる映画館は、3種類の次世代型映画鑑賞システムを同時導入しています。
コミュニティバス(ゆめいろバス)中和倉コースの本格運行が4月から開始
1年間の実証実験の結果、アンケートの集計などから利用者が定着しており、自ら自動車を運転しない人の外出回数が増えるなどの一定の成果があることから本格運行いたします。見えてきた課題もありますので本格運行までに解決し支障のないようにしていくとのことです。