●初日に市長提出議案3件(専決処分の承認・公平委員会委員の選任・固定資産評価審査委員会委員の選任)を上程し可決しました。また、市長から初日(19件)および5日目( 1件)提出された一般議案20件(すべて可決・同意)、市民からの陳情3件(全て不採択)を各委員会に付託され審査を行いました。
●最終日には、追加提案された議員提出議案(議案第50号に関する附帯決議)1件(可決)と議員提出議案5件(全て否決)と各議案の討論・採決が行われました。

〈一般質問から〉

新松戸七丁目と流山市木地区の接道問題について

 9月定例議会で私がこの件について質問をして、3箇所を同時に開通させることで、現在開通している1箇所に交通量の集中をさせないようにすること、そのための予算を平成30年度予算に計上したいということを答弁で確認いたしました。これについては、私は新松戸七丁目の交通量の集中している付近にお住まいの皆様の声を中心に、地域の新松戸商店会連合会や新松戸町会連合会の後押しを受け、担当部課の皆様と情報共有し慎重に協議し3箇所の開通案にこぎつけたものです。その間、地域の皆織や新松戸商店会連合会の代表者と市長への陳情も行ってきたことで、このような答弁を確認できたものです。
 12月定例議会では、9月定例議会で私がいただいた答弁を受ける形で、他の議員から賛成で後押しする質問と、一部の反対住民から支持されて慌てて反対の質問がされました。しかしながら、執行部の答弁は一貫して交通量分散の効果を高めるためには、3箇所の開通をめざす。合意形成がまだできていないのではないかとの質問に対しても、市民アンケートの結果から木地区や南流山駅への交通環境の充実を求めるものが大多数であったこと、3箇所開通の件について「新松戸西パークハウス」「新松戸7丁目町会」「新松戸サンライトパストラル五番街」において多くの市民の皆様に出席いただき住民説明会を開催し、当該計画にご理解をいただき早期に整備着手してほしいということから、賛成の意見が多かったこと、さらには以前から「早期に開通の要望書」を市長に提出している新松戸商店会連合会や新松戸7丁目地域の住民の会からの「新規接道等の早期実現を求める市長棟情」や昨年8月10日に新松戸町会連合会から「道路状況等の改善要望について」が市長に提出されており、それぞれこの3筒所の開通計画には早期に整備してほしいという賛成の要望をいただいていることから合意形成は出来ていると判断したと答弁し、そのためには、整備にかかる予算を計上したいと考えているとのことです。
 しかしながら、少し気になるのが、9月定例議会の答弁で平成30年度予算に計上したいとしていたものが、今議会では「平成30年度」という時期が明確に答弁していないことです。市長がどのような思いで時期を外したのかはわかりませんが、もしも予算計上を見送るようなことになるなら、議会の主要3会派として優先順位が高い推進事項を無視し、しかも答弁内容を簡単に覆すのならば議会軽視といわざるを得ません。しかも、計画の早期整備を求めている新松戸の大多数の市民や各団体を失望させることになり、市長の新松戸地区における評価はかなり低くなると思われます。私としてもさらに市長に申し入れを行い、市長の最終判断を待ちたいと考えます。

《総務財務常任委員会の審査から》

議案第50号平成29年度松戸市一般会計補正予算(第5回)

健康福祉会舘「ふれあい22」賃貸借契約期間満了に伴う買取りについて

 この議案は、本会議5日目に急遽提案されたもので、健康福祉会館「ふれあい22」(常盤平保健福祉センタ一、こども発達センタ一、障害者福祉センターの3つの事業所からなっており、保健サービスや健康づくりの拠点と小児から大人までの障がい者への総合的支援を行う施設)の賃貸借契約期間が平成30年3月31日で満了するため、この施設の継続運営のために賃貸借契約の更新をせず、買取るための補正予算を要求する議案です。
 審査の中では、なぜ買取ることになったのか、買取る金額の妥当性に質問が集中しました。そもそも、この施設の賃料については、契約の時点から高すぎるという意見がありましたが、当時の川井市長と賃貸人とで決められた賃料および契約条件で議会も承認するよう、当時の議会のドンからの鶴の一声で決定されたとも開いております。ちなみに、現在の賃料は年間2億7,000万円で20年間の契約ですから、54億円も支払うものです。私が議会に出席するようになってからも、我が会派および他の会派から更新時には、賃料の大幅引き下げをするように再三要望されており、そのためには公共施設再編を見据えてこの場所に拘ることなく交渉に臨むことを提言してきました。しかしながら、公共施設再編の考えもなく現地での継続運営とのことで交渉してきたために、賃料では僅かな値下げしか認めてもらえず、完全に足元をみられた結果となりました。しかも現場の職員(会館の代表者)にその交渉を一任し、執行部は静観しているところもいかがなものかといわざるを得ません。このような経過から、賃貸借契約の更新は断念し、鑑定評価による評価額から更なる交渉の末、16億円(土地約12億円、建物約4億円)でまとまったために議案提案されました。この買取り価格についての妥当性については、質問の中で、これまで支払った年間賃料には、約2,400万円の修繕費が含まれていることが明らかになりました。つまり20年間で約4億8,000万円が支払われていることになります。しかし、この20年間で賃貸人が支出してくれた修繕の費用は約1億円で、外壁の全体塗装などは全く行われていません。約 3億8,000万円が使われていない実態も明らかになりました。であるならば、この使われていない金額を買取る建物金額から差し引くか、百歩譲って大規模修繕を行ってから引き渡してもらうくらいの交渉を行うべき意見が大多数となりました。さらに今回の議案は本市として予算という枠を組む議案であり、実際に3月定例議会に議案提案される契約の議案で契約金額が低くなることは歓迎することですから、市長において最終的に価格の交渉に当たるべきとの質問に対し、私が交渉に行かなければならない状況になった際にはその用意はあるとのことでした。私たちはこの施設の契約条件は前市長が残した負の遺産くらいに考えています。本郷谷市長は、これらを一掃して、これ以上市民の大切な税金を必要以上に使わないようすることが責務ではないでしょうか。この議案の委員会での我が会派の賛否については、このあと僅かな時間しかありませんが、市長が自ら議会の意見を伝え交渉し減額等を実現させることを期待し、この施設が障がい者にとって必要なものであることを重く受け止め、苦渋の決断でありますが賛成といたしました。

議案第50号を賛成とするものの、議員提出議案による附帯決議を議決した

 上記の通り委員会審査でまだ納得できない部分もありました。しかしながら、障がい者のことを思えば反対してこの施設を廃止することは余にも無責任である(採決において1人だけ自分のことしか考えずに反対している議員がいましたが)ことから、全会派の幹事長名による附帯決議(市全体の公共施設詩編整備を踏まえた事業の再評価、再構築の視点も無く、20年間賃貸借で地権者に支払った賃料の積算内訳や大規模な施設修繕費など今後出費が見込まれる経費についても精査されないままでの購入には理解しがたいところもある。事業を切れ目なく遂行するには、本件財産の取得はやむを得ないとの判断をするものの、購入契約の締結までは修繕箇所や費用負担を明確にする調査・交渉を続け、契約の適正化をはかるように求める。)を提案し、反対1人を除く賛成多数で議決しました。市長がどれだけこの附帯決議を重く受け止めて行動するのか、いつも通り議会軽視なのかが注目されるところです。

《松戸市政ニュース》

自動車の「松戸」ナンパーは、平成30年7月頃の認可予定

 現在自動車のナンバー認可申請を、松戸市・市川市・船橋市・市原市・佐倉市が千葉県を経由して国に提出している。順調に行けば7月頃に認可される予定です。しかし、実際に「松戸ナンバー」が自動車に設置できるのは、オリンピックが終わった頃とのことです。来年度の予算には、「松戸ナンバー」の図柄デザインを公募により選定するための費用を計上し、認可がされた後に公募を始めます。現在「野田ナンバー」の松戸市民の皆様も、手数料を支払えば「松戸ナンバー」に変更ができるようです。

次回の3月定例議会は、2月22日(水)から3月23日(木)です。
お気軽に傍聴にお越し下さい。